東シナ海の側に植えられており、葉の形が龍の舌ににていることから名づけられた。
一芯一葉あるいは一芯二葉で摘まれる。上質のものは、芽だけで作るものもある。
茶葉は、細長くツヤがあり黒みをおびた緑色をしている。味はさらりとし、芳醇。
香りは長続きする。水色は、明るく透明感がある。
東海龍舌(とうかいりゅうぜつ)
都匀毛尖(といんもうせん)
100gに約1万~1万2千個の芽が入っている。
一芯一葉で、清明節から秋まで積まれるが、雨前が一番よいとされている。
茶葉は曲がっていて、タニシのような形が特徴的。色は、深みのある濃い緑色で白毫が多い。
味は新鮮で濃く、香りは清く長く続く。水色は黄緑。
天目青頂(てんもくせいちょう)
天目山で産するのでこの名称がついた。
次の順で等級が分けられる。「頂谷」「雨前」「梅尖」「梅白」
頂谷と雨前が天目青頂と呼ばれ、梅尖と梅白は天目毛峰とも呼ばれる。
頂谷は、一芯一葉。ほかは一芯一葉または一芯二葉で摘まれる。
茶葉は産毛があり、細く揉捻されている。色は蒼みがかった緑。味は、新鮮で濃く芳醇。
清い香りが長続きし、水色は透明感のある薄い黄緑。
天堂雲霧(てんどううんむ)
大別山に天堂寨があり名づけられた。1990年代に開発された新しいお茶である。
摘む時期の芽の柔らかさでわけられる。
茶葉は太く、光沢のある黒みがかった緑色。芳醇で柔らかな味で、清く新鮮な香り。
水色は明るく透明感のある黄緑。
滇紅(てんこう)
雲南紅茶の総称で、滇紅工夫と滇紅砕茶がある。ともに雲南大葉種を使う。
工夫はカットしていない茶葉である。特徴は、春茶が一番良質で金毫があり、芽が太くツヤのある黒色。
砕茶はカットされている茶葉である。特徴は、均一にカットされ、ツヤがある黒色である。
鉄羅漢(てつらかん)
武夷四大岩茶の中でもっとも古い名木の一つである。名前の由来は、羅漢のように、
樹木の形が壮観で、葉は長く、多くの病を治し、人・世のためになるところからいわれている。
二葉または三葉の状態で摘まれ、葉が3割程度紅色に変色する発酵度「三紅七緑」に
加工される。最後に数度の焙煎をすることで、岩茶独特の甘い残香が出る。
郴州碧雲(ちんちゅうへきうん)
碧雲峰のある古い茶区で作られ、茶葉も碧色に近い色のため、この名称がつけられた。
一芯一葉または一芯二葉で、清明節から穀雨にかけて摘まれる。
茶葉の特徴は白毫が多く、細く強く揉捻されている。色は黒みをおびた緑色である。
清い花の香りが長続きする。水色は浅い黄緑。
坦洋工夫(たんようくふう)
坦洋村で生産されこの名称がつけられた。質、量とも福建省で一番の紅茶であったが、
花茶を作るため緑茶に変わり生産量が少なくなっている。
茶葉の特徴は、少し金毫があり、細く揉捻され黒っぽくツヤがある。芳醇でボディの
ある味は、あと味も甘い。香りは高く爽やかである。水色は、鮮やかな黄金に近い紅色。
覃塘毛尖(たんとうもうせん)
覃塘という茶園で産されたお茶でこの名称が付けられた。
基本は一芯一葉または一芯二葉で、春分の前から摘み始める。
茶葉の色は、黒みがかった緑、味は芳醇で、新鮮。清い香りが長く続く。水色は、
透明な黄緑。
太平猴魁(たいへいこうかい)
黄山市黄山区(旧太平県)で1900年代初めに作られたお茶で、猴抗に住む王魁成という人が作った
のでこの名が付けられた。
一芯一葉または一芯二葉で穀雨前後から立夏まで摘む。雨の日は摘まず、朝霧がかかったときに
摘み、晴れると終える。
茶葉の特徴は、両端が尖っていてまっすぐ長く、葉脈がたくさんある。蒼みがかった緑色。
味・香りは、甘く芳醇、爽やかな花の香りがする。色水は、清く透明感のある薄い緑。