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茶園の更新

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更新の実施時期

更新実施後は、再生枝の生育をできるだけ良好にすることが望ましく、このため、せん枝の時期は早い程好ましく、三月頃がもっとも良い。しかし、生産面からいうとその年の一番茶を刈り取った後が良く、摘採直後が理想である。二番茶摘採後の台切りや中切りは温暖地でも回復を遅らせるので良くない。北限地付近では、深刈り以上の強い刈り込みは、二番茶後には行わないのが原則である。

台切り

地際から、または地上10cm内外で太い幹を切る。極度に低下した樹勢の回復や老齢化に対する若返り、冬の気象災害の大被害後の対策として行われる。肩掛け式の仮払い機やロータリーカッターなどの機械力を利用する。回復にもっとも長年月を要し、更新後の好条件が保たれても最低5〜6年以上かかる。

中切り

成木園では、地上から30〜50cmの高さで切る。幼木では少なくとも樹高の半分または1/3以上を除去する場合をいってよい。切断される枝の切り口は7mm内外である。大きな冬季気象災害の事後対策や、老齢化に対する若返り対策に行われ、普通はせん枝機または中切り機で行われる。温暖地では更新後2年くらいで収量は90%程度まで回復し、北限では3〜4年でほぼ回復する。

深刈り

摘採面から下へ10〜20cm深くまで刈りこむもので、古葉はほとんど失われる。せん枝される枝の下部切り口の径は3〜5mm内外。樹体高さの調整や枝数増加抑制、冬などの気象災害の事後対策、また芽数・芽重の改善に行われる。普通はせん枝機を利用する。浅刈りより処理後の回復経過が遅れるが、一番茶後に実施すると、翌年の一番茶から摘採出来る。地方差はあるが、更新後1〜2年で回復する。

浅刈り

摘採面から下へ3〜5cmの1〜2年生枝を刈り払う。古葉は若干残る。枝数の極度の増加の改善による良芽生産の目的で行われ、せん枝鋏やせん枝機を利用する。次茶期にはやや遅れても摘採できる。

更新の目的

(1)茶園での摘採その他諸作業が行いやすいようにチャ株面を適正な高さに抑える。(2)表層の枝数の極度の増加により、芽数増、新芽の細小化や生育不振を生じた場合の改善。(3)冬期の気象災害(胴枯れや青枯れ)による枯死枝葉の除去。(4)老化による生産力の低下の改善。

茶園の更新

杉やひのき、その他多くの林木は、いったん伐採すると改めて新しい苗木を植え付けて造林を再開する。切り株から再生した枝葉が再び次代の林木まで揃って育つということはない。チャはその特性として極めて強い再生力が認められており、老化または何らかの障害後に地際から地上部全体を刈り払ってしまっても、再び再生枝葉が生育して数年後にはまた見事な樹冠を形成する。この再生力を利用して茶園は種々の段階で刈り下げを行い、株を若返らせ再利用をはかる。

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