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生育の診断

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葉層の厚さ

枝の先端から下方にかけて、何枚かの葉のついてる厚さ(深さ)を葉層というが、秋または春の整枝時から翌春までの間に、整枝面から内方に向かって最下腋の葉までの深さが一〇cm内外はあることが好ましく、四・五cm以下では生産性も低下する。

葉色の診断

新葉色が極度に黄味を帯びたり、淡緑色になったり、また斑紋を生じてきた場合は、施肥量の見直しや微量要素の欠乏の有無を調査する。新葉色も成葉色も、品種の特性によるところが大きい。

各茶期の新芽生育状況

一番茶期の新芽葉、平均して五日毎に一枚ずつ開葉を増していき、良芽で五〜六枚くらい、小さい芽では二枚くらい開葉すると出開きになる。芽の長さは平均して一日当たり三〜四mm内外ずつ伸長し、伸育旺盛な時期には一日平均約一cmも伸長する。二番茶期以降の新芽の開葉数は、一番茶期よりも少なめであるが、各茶期なりに健全な新芽の生育がみられなければならない。

樹勢の診断

樹勢の判定は肉眼観察で行われる。新芽の生育状況、枝の伸長、成葉の大きさや色沢、葉層の厚さ、幼木期は樹体の大きさなど総合的に判断する。客観的な評価を下すまでには熟練を要する。

摘採面積率

摘採面積(摘採面幅×畝長)を圃場面積でワルか、摘採面幅を畝幅で割るかして求められるが、一般には摘採面積率は一〇〇%くらいにするのが理想的とされている。

新芽数と新芽重の経年影響

摘採や整枝を繰り返していると、次第に枝数が多くなり、したがって芽数は増加してくるが、反対に細枝化して個々の芽は小さくなって行く。このように芽数と芽重は負の相関関係を示している。極度の芽数増や芽重減が認められれば、浅刈りや深刈り、ときには中切りなどにより矯正する。

新芽数と新芽重の計測法

摘採適期に摘採面上に一定の大きさの枠をかけ、枠内の摘採可能な新芽の数を数える。枠の大きさは三〇cm平方か二〇cm平方がよく用いられる。同大の枠を園内に数カ所以上かけて調べ、より信頼度が高い平均値を把握する。枠の大きさを一㎡に換算して、一㎡当たりの新芽数は平均二〇〇〇芽内外、摘み取った新芽一〇〇個の重さが平均五〇g内外を最適としているが、品種による差も大きい。

茶園収量を構成する三要素

(1)摘採される個々の芽の大きさ(芽重)(2)一定の面積当たりの摘採できる新芽の数(芽数)(3)摘採で切る面積の広さ(摘採面積率)

収量の診断

収量は地域によって異なる。温暖地では一〇aあたり七〇〇〜八〇〇kgもめずらしくないが、北限付近では五〇〇kg前後の例が多い。地方なりの減収、低収の認められた際に原因をしっかり解明するべきで、老齢化、病害虫の被害、土壌条件の劣化、施肥の不適正、気象条件の影響などについて検討し、適切な改善策を講じる必要がある。

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